企業主導型保育園は、2016年から始まった内閣府主導の制度で、企業が従業員のために保育園を設置・運営できるようにしたものです。とはいえ、「会社の中の託児所」のようなイメージとは少し違います。
多くの企業主導型保育園は、地域の子どもたちも受け入れており、規模や保育内容も一般的な認可園と変わらないケースが増えています。保育士の配置基準も認可保育園と同様です。ただし、運営面や職場環境は、保育士にとってかなり柔軟で、働き方の選択肢が広がるのが大きな特徴です。
「もう一度、保育の現場に戻りたいけれど、早朝・深夜・土曜日の勤務は厳しい」<br /> 「子育てと両立できる働き方がしたい」<br /> 「もっと柔軟に、でもやりがいのある保育をしたい」<br /> そんなふうに感じている保育士さんに、いま注目されているのが「企業主導型保育園」です。<br /> 従来の保育園とは少し違う制度で運営されているこの園は、実は私たち保育士にとっても魅力がたくさん。この記事では、保育士の視点から見た企業主導型保育園の特徴や働き方の実情についてご紹介します。
企業主導型保育園は、2016年から始まった内閣府主導の制度で、企業が従業員のために保育園を設置・運営できるようにしたものです。とはいえ、「会社の中の託児所」のようなイメージとは少し違います。
多くの企業主導型保育園は、地域の子どもたちも受け入れており、規模や保育内容も一般的な認可園と変わらないケースが増えています。保育士の配置基準も認可保育園と同様です。ただし、運営面や職場環境は、保育士にとってかなり柔軟で、働き方の選択肢が広がるのが大きな特徴です。
企業主導型保育園で働く保育士の声で、よく聞かれるのが「働き方の自由度が高い」ということ。
たとえば――
• 「子どもが小さいうちは土曜日は休みにしたい」
• 「早朝と深夜の勤務は避けたい」
など、個人のライフスタイルに応じることができる園が多いです。
企業主導型保育園は認可保育園と異なり、開園時間が自由に設定できるため、土曜日が休日であったり、早朝・深夜は開園していないところもあります。
一度保育現場を離れた方や、子育て中で時間に制限のある方にとって、まさに「もう一度保育に戻れる場所」として機能しています。
★蓮美幼児学園が運営している企業主導型保育園の開園時間は下記の通りです。
阿倍野プリメール:8:30~18:00(土日祝休み)
夕陽丘プリメール:8:30~18:00(土日祝休み)
上本町プリメール:8:30~18:00(土日祝休み)
南堀江プリメール:8:30~18:00(土日祝休み)
京町堀ナーサリースクール:8:30~18:00(日祝休み)
千里丘北プリメール:8:00~18:00(土日祝休み)
「早朝深夜の勤務無し」「延長保育無しなので残業無し」「土曜日保育無し」ですので様々なライフスタイルに応じた勤務が可能です。
企業主導型保育園というと、「企業の施設だから簡易的なんじゃない?」という声もありますが、実際にはしっかりとしたカリキュラムを組んでいる園がほとんどです。
国の補助を受けているため、保育士配置や施設基準も一定水準を満たしており、保育の質はむしろ丁寧に運営されている園が多いのが印象です。
さらに、企業主導型だからこそ保育士一人ひとりの意見が反映されやすく、現場の裁量が大きいという点も魅力。園によっては、カリキュラム作成や行事の進め方に柔軟性があり、「自分たちで保育を作っていける実感」があります。
★蓮美幼児学園が運営している企業主導型保育園でも、蓮美幼児学園全体で策定したカリキュラムに基づいた保育手法で運営しています。園の規模や職員構成に応じて、行事の実施などは各園が自主的に検討しています。
一部の求職者の方から「企業主導型保育園での経験は処遇改善加算の経験年数に含まれませんよね?」「企業主導型保育園は認可外だから処遇改善加算が無いですよね?」といった質問をいただくことがあります。
これは全くの誤解です。
企業主導型保育園を含む認可外施設であっても、基本的に各自治体が立ち入り調査をして、保育園として運営を許可している施設であれば、処遇改善加算の経験年数の対象になります。
つまり企業主導型保育園での経験も認可保育園で働くのと同様に認められるということです。
また、保育士が処遇改善加算を受け取れるかどうかについては、「園による」が正解です。
認可保育園とまったく同じ制度ではありませんが、企業主導型保育園でも運営補助の加算の一つに処遇改善が導入されていて、申請が認められれば助成金が下ります。そしてこの助成金は全額、保育士に支給することが法律で定められています。
★蓮美幼児学園が運営している企業主導型保育園は、自治体が立ち入り調査をして保育園としての運営を許可されていますので、しっかりキャリアも積めます。
もちろん、処遇改善加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲも申請しており、保育士さんの給与改善に努めております。
働くうえで大事なのが、給与や待遇、福利厚生。
企業主導型保育園の中には、母体がしっかりした企業の場合、一般企業並みに福利厚生が充実している園もあります。
たとえば:
• 社会保険完備
• 家賃補助や住宅手当
• 育児休暇・時短勤務制度
• 食事補助や保育料補助
• 賞与あり(年2回など)
もちろん園によって差はありますが、「こんなに整ってるの?」と驚くような好条件の園も珍しくありません。
★蓮美幼児学園が運営している企業主導型保育園では、認可保育園にお勤めの保育士さんと同じ福利厚生が受けられます。
企業主導型保育園は比較的小規模な園が多く、職員同士の距離が近く、アットホームな雰囲気も特徴です。認可園に比べて職員数が少ない分、お互いに協力し合う体制が自然と生まれており、「一体感がある」「相談しやすい」といった声もよく聞きます。
保育方針や人間関係に悩んで転職を考えている方にとって、新しいスタートを切りやすい環境とも言えます。
【30代・パート保育士(元正社員)】
「結婚・出産後に一度保育の現場を離れましたが、子どもが少し大きくなって企業主導型保育園で週3勤務を始めました。勤務時間も柔軟で、無理なく続けられています」
【40代・正社員保育士(転職組)】
「以前は残業が多くて心身ともに限界でしたが、今の園は企業が母体なので待遇も良く、余裕を持って子どもたちと向き合えるようになりました」
企業主導型保育園は、保育士としての働き方に「選択肢」を与えてくれる場所です。
働く時間も、スタイルも、自分らしさを大切にしながら保育に関われる環境が、少しずつ広がっています。
「フルタイムじゃなくてもいい」
「もう一度、やりがいのある保育がしたい」
そんな気持ちがあるなら、ぜひ企業主導型保育園という選択肢をのぞいてみてください。
今のあなたにぴったりの働き方、きっと見つかるはずです。